街にはハロウィーンの飾りつけで彩る季節、福岡県から志垣さん家、神奈川県から田中さん家をお迎えしました。

田中さん家のお父さん、ライアンさんはハワイ出身。お仕事の関係で日本にいる時に、いまも現役で看護師のお仕事をされているお母さんと結婚することになりました。今回は路乃(ろの)くん、孝志朗(こうしろう)くん、佐和(さわ)ちゃんのとても明るい3人兄弟と一緒に、ウィッシュ・バケーションに参加しました。

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初日、偶然二人きりになったお父さんに話しかけられたスタッフは、「Hey~!ゲンキ~?」と初めてお逢いしたとは思えないくらい気さくにお話してくださったことをよく覚えています。

その中で、明るいお父さんの表情や無邪気に笑う子どもたちの姿からは想像することが難しいお話もしてくださいました。

「孝志朗が病気だと診断された瞬間から、私たち家族の長い長い旅がはじまりました。私たちは、心も体も何も感じないくらい疲れ果ててしまっていました。しかし孝志朗とともに過ごす日々は、一日一日が贈り物で・・・共に創ることのできる想い出に、心から感謝しています」

 

病気を患うということ、その病気を患った大切な“家族”を支えるということ。とても過酷で、寂しくて、時には終わりが見えないこともある。しかし今までは気が付くことのできなかった“一緒に日々を過ごせることがどんなに幸福か”ということに気が付き、決して当たり前ではないいまに感謝することができる。

田中さん家のお父さんから、教えてもらいました。

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その言葉通り、ウィッシュ・バケーション中もお父さんは、サポーターの方々や、出逢った人々に対して、「アリガトネ!」という言葉と握手は忘れません。

お父さんの生まれたハワイには“オハナ”という言葉があり、それは“家族”という意味だそうです。誰も置いてきぼりにしない、誰のことも忘れない。田中さん家は、今まで家族や友人からの温かい想いやり・愛情の満ちたサポートに何度となく救われてきました。だから今度は、田中さん家が、他の人に思いやりをプレゼントする番だそうです。

日本人としては、少し照れてしまうような田中さん家のお父さんのコミュニケーションも、しばらくすると、自然に笑みがこぼれている自分に気が付きます。心からの「アリガトネ!」は、まさに、思いやりのプレゼントでした。

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