埼玉県内の病院の一室で、パーティプログラムを実施しました。
この日が実現するまでには、色々なことがありました。1日だけのお出かけプログラムを計画して…近隣でのピクニックを計画して備品を買い物したり…でも最終的には、病室でのパーティになりました。
スタッフの頭の中は、「何をすれば、ご家族が喜んでくれるのだろうか。」ということが“最優先事項”でした。
お母さんと、お父さんと、何度も何度も相談を繰り返して“夏祭り”に決定してからは病院のソーシャルワーカーさんや主治医の先生、看護師さん方にご協力と応援をいただきながら実現することができたこの日。
当日、手作りの射的・ヨーヨー釣り・輪投げなどを用意していくと、「昨年の夏、みんなであの公園に行ったよね。」とご家族が動画を見せてくれました。そこに映る“家族”は、いまと何も変わらない、お互いを想い合いそして満面の笑みで笑い合う、ご家族の姿がありました。
しばらくすると、ドアの向こう側からのぞき込む主治医の先生の姿が…。一緒に夏祭りに参加してくださり、全力で射的をやる姿は、ご家族の目にはもちろん、スタッフの目にも焼きついています。
「どんな時も、私たちと一緒に病気に向き合って、一緒に考えてくれる先生」とパーティが終わったあとにお母さんがうれしそうにお話ししてくださいました。
先生だけでなく、看護師さん方がナースステーションでモニターを眺めながら見守ってくださったりと、この時間はとても温かく嬉しい、特別な時間となりました。
そして、お父さんお母さんが出逢い、子どもたちが生まれ、家族になる。その全てが、奇跡のようなことだと改めて気づかせていただきました。